月160万円を達成したブロガーも、最初は「何を書けばいいかわからない」状態からスタートしています。 その差を生むのが、記事を書く前に行う「キーワード選定」です。 手順を知らずに記事を量産しても、検索結果には表示されません。 無料ツールだけで今日から実践できる7ステップと、初心者がはまりやすい失敗パターンを解説します。
キーワード選定とは|なぜ記事を書く前に行うのか
キーワード選定とは、ブログで上位表示を狙うキーワードをあらかじめ決めておく作業です。Googleの公式SEOスターターガイドは「ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考え、読者を意識して執筆することが検索パフォーマンスに良い影響を与える」と明記しています(出典:Google Search Central – SEOスターターガイド)。
キーワード選定なしに記事を書くと、次の3つの問題が起きます。
- 誰も検索しないキーワードで記事を量産してしまう
- 競合が強すぎるキーワードで消耗戦になる
- 同じテーマの記事が重複し、Googleの評価が分散する(キーワードカニバリゼーション)
【初心者向け補足】キーワードカニバリゼーションとは? 同一サイト内で複数の記事が同じキーワードを狙い、Googleからの評価が分散してしまう状態です。「共食い(カニバリ)」と呼ばれ、記事同士が互いの順位を下げ合います。
キーワード選定を正しく行えば、「書く前から読まれる可能性が高い記事」を設計できます。 ブログを書く労力を無駄にしないために、記事制作の最初のステップとして取り組んでください。
キーワード選定7ステップ|無料ツールで今日から実践
STEP1:ブログのメインテーマ(軸キーワード)を決める
まずブログ全体のテーマを1つ決め、それを「軸キーワード」とします。 副業ブログなら「副業」、SEOブログなら「SEO」がそれぞれ軸キーワードです。なお副業で月5万円を稼ぐ具体的な方法を先に確認しておくと、ブログのテーマ選びの方向性が定まりやすくなります。
軸キーワードを決めることでサイト全体の専門性が高まります。 Googleは専門性・権威性・信頼性・経験(E-E-A-T)を評価基準の1つとしており、テーマが分散したブログは評価されにくくなります。
【初心者向け補足】E-E-A-Tとは? Googleが2022年12月に公式ガイドラインに追加した評価基準です。Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取っています(出典:Google Search Central Blog)。「何でも書くブログ」より「特定テーマに特化したブログ」のほうが専門性が高く評価されます。
STEP2:ラッコキーワードでサジェストキーワードを一括抽出する
軸キーワードが決まったら、無料ツール「ラッコキーワード」を使ってサジェストキーワードを抽出します。
ラッコキーワードの使い方(無料版)
- ラッコキーワードにアクセスする
- 検索窓に軸キーワードを入力する
- 「サジェスト(Google)」を選択して検索する
- 表示されたキーワード一覧をCSVでダウンロードする
サジェストキーワードとは、Googleの検索窓に入力したときに自動表示される検索候補のことです。 実際に検索されている言葉なので、ユーザーのリアルな需要を把握できます。 無料版ではクレジット制の利用上限があります(未ログイン時は1日5回、会員登録後は1日20回まで)。 Yahoo!知恵袋やQ&Aサイトの投稿も表示されるため、ユーザーの悩みを深掘りするのに役立ちます。
STEP3:Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
抽出したキーワード候補の中から、「実際に何人が検索しているか」を確認します。 ここで使うのが「Googleキーワードプランナー」です。
注意点:無料版では数値が概算になる
Google広告を出稿していないアカウントでは、検索ボリュームが「100〜1,000」のような幅広い範囲でしか表示されません。 詳細な数値が必要なら、ラッコキーワードの有料プラン(月額990円〜)を検討してください。 初心者のうちは概算値で十分です。「検索されているかどうか」の方向性を確認するために使います。
STEP4:キーワードをビッグ・ミドル・スモールに分類する
検索ボリュームが確認できたら、3種類に分類します。
| 分類 | 月間検索数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ビッグキーワード | 1万回以上 | アクセスは大きいが、競合が強く上位表示困難 |
| ミドルキーワード | 1,000〜1万回 | バランス型。ある程度のドメイン評価が必要 |
| スモールキーワード | 10〜1,000回 | 競合が少なく、初心者でも上位を狙いやすい |
ブログを始めて間もない段階では、スモールキーワード(ロングテールキーワード)から優先的に攻略します。 月間検索数10〜100のキーワードで上位表示の感覚をつかんでから、ミドル→ビッグと段階的に難易度を上げてください。
STEP5:実際に検索して競合サイトを確認する
ツールの数値だけでキーワードを選ぶのは危険です。 選定したキーワードをGoogleで実際に検索し、上位5〜10記事を目視で確認します。
競合の強さを判定するポイント
- 上位記事の運営者が企業サイトか個人ブログか
- 記事の内容が薄く、自分が上回れるクオリティかどうか
- 官公庁・大手メディア・Amazon・楽天が上位を占めていないか
官公庁サイトや大手メディアが上位7割以上を占めている場合は、そのキーワードでの競合を避け、複合ワード(例:「SEO キーワード選定 ブログ 初心者」)にずらします。
STEP6:検索意図(Know/Do/Go/Buy)を確認する
同じキーワードでも、ユーザーが求める情報のタイプ(検索意図)が異なります。
| 検索意図 | 内容 | 対応する記事タイプ |
|---|---|---|
| Know(知りたい) | 情報・知識を得たい | 解説記事・まとめ記事 |
| Do(やりたい) | 手順・方法を知りたい | ハウツー記事・手順解説 |
| Go(行きたい) | 特定のサイト・ページを探している | ランディングページ向き |
| Buy(買いたい) | 商品・サービスを購入したい | 比較・レビュー記事 |
SERP(検索結果ページ)の上位記事が「解説記事」なら「Know」、「手順解説」なら「Do」の意図です。 上位記事のタイプと自分が書こうとしている記事タイプが一致しているかを確認してください。 一致していない場合、どれほど良い記事でも上位表示されません。
STEP7:対策キーワードと優先順位を決定する
STEP1〜6を経て、実際に記事を書くキーワードと書く順番を決定します。
優先順位の判断基準(AならX、BならY形式)
- サイト開設0〜3ヶ月なら → 月間検索数100以下のスモールキーワード優先
- サイト開設3〜12ヶ月、記事数20本以上なら → ミドルキーワードにチャレンジ
- CVに近い悩み(購入・申込み直前)に関するキーワードなら → 検索数が少なくても優先
- 競合上位7割が大手企業・官公庁なら → 複合ワードにずらす
初心者が陥る4つの失敗パターン診断
パターン1:検索ボリュームだけを見てビッグキーワードを選ぶ(失敗起点型)
月間検索数が多いキーワードを狙って記事を書いた。3ヶ月経っても100位以下のまま。このケースは多くの初心者が経験します。
失敗の原因
月間検索数の大きさと上位表示のしやすさは別物です。 検索数が多いキーワードには必ず競合が集中しており、ドメイン評価が低い新規サイトでは太刀打ちできません。
正しい手順
- 月間検索数100以下のスモールキーワードに絞る
- そのキーワードで検索し、競合が個人ブログ中心かどうかを確認する
- 上位記事よりも情報量・具体性が上回れると判断できたら記事を書く
- 3ヶ月後に順位が10〜20位以内に入ったら、ミドルキーワードに挑戦する
パターン2:1記事に複数のキーワードを詰め込む(比較型)
| よくある方法 | 推奨方法 |
|---|---|
| 「SEO キーワード選定」「SEO 記事 書き方」「SEO ツール 無料」を1記事にまとめる | 1記事につきメインキーワードは1つに絞る。関連語(共起語)は本文中に自然に含める |
| タイトルに複数のキーワードを並列で入れる | タイトルの左側(文頭に近い位置)にメインキーワードを1つ明確に配置する |
差が生まれる理由
Googleは1ページに対して「このページは何についての情報か」を評価します。 複数のキーワードを詰め込むと、Googleがページの主題を判断しにくくなり、いずれのキーワードでも上位表示されにくくなります。
推奨方法の実践手順
- 記事ごとにメインキーワードを1つだけ決める
- ラッコキーワードの「共起語調査」で関連語を抽出し、本文に自然に散りばめる
- 検索意図が近い別キーワードは、別記事として独立させる
- 作成済み記事をリスト化し、キーワードの重複がないか定期的に確認する
パターン3:競合分析をスキップして書き始める(データ起点型)
「検索数が500あるから記事を書いた。3ヶ月経っても圏外のまま」。この状況に陥る原因は、ツールの数値情報だけで判断し、競合の実態を見逃していることです。
数値が示す意味
検索ボリュームは「需要の大きさ」を示しますが、「競合の強さ」は示しません。 検索数500のキーワードでも、上位記事が大手メディア・官公庁・有名専門家のサイトで占められていれば、新規サイトが割り込む余地はほぼゼロです。
実践手順
- 選定したキーワードをGoogleで実際に検索する
- 上位10記事のうち、個人ブログ(または中小サイト)が何本あるかを数える
- 個人ブログが3本以上あれば「戦える」と判断する
- 上位記事を読み込み、自分が上回れる情報・体験・具体性があるかを確認する
- 「勝てない」と判断したら複合語(2語〜3語)にずらして再検索する
パターン4:サジェストを抽出しただけで選定を終えてしまう(失敗起点型)
ラッコキーワードで100件以上のキーワードを抽出したが、どれを選べばよいかわからず、作業が止まってしまう。キーワードの「抽出」と「選定」は別の作業です。
失敗の原因
抽出はツールが行いますが、選定は検索意図・競合強度・サイトの現状を照らし合わせた人間の判断が必要です。ツールに任せきりにすると、選定が終わらないまま時間だけが過ぎます。
正しい手順
- 抽出したキーワードをスプレッドシートに貼り付ける
- Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを付記する
- 月間検索数が10〜500のものに絞り込む
- 各キーワードで実際に検索し、競合サイトのタイプ(企業か個人か)を確認する
- 「スモール×個人サイトが上位」のキーワードから優先順位をつけて並べ替える
- 上位5〜10キーワードを「まず書く記事リスト」として確定させる
リアルな成功事例|実際にどんな数値が出るか
専業ブロガーのヒトデさん(著書:「ゆる副業」のはじめかた アフィリエイトブログ 翔泳社刊、発行部数6.8万部)は、キーワード選定に基づいた需要ある記事づくりを徹底することで、月間最高158万PVを達成しています。「キーワード選定をしっかり行い、検索意図に沿った記事を作成することが読まれるブログの基本」と語っています(出典:hitodeblog.com)。
また、Tsuzukiさん(ブログ歴7年、Tsuzuki Blogを開設して約1年で月160万円達成)は、SEOキーワード選定の実践として「月間検索数10〜100の勝ちやすいキーワードで経験を積み、上位表示の感覚をつかむことが先決」と解説しています(出典:tsuzukiblog.org)。
2人に共通しているのは「ビッグキーワードから始めなかった」点です。 小さな勝利を積み重ねることでサイト全体の評価を底上げし、最終的に検索数の多いキーワードでも上位を取れる状態を作っています。
自分のブログステージ別|キーワード選定ロードマップ
ブログの現状によって、狙うべきキーワードの難易度は変わります。以下の表で自分のステージを確認し、取り組むべきキーワードの方向性を判断してください。
| ステージ | 判定基準 | 狙うべきキーワード | 月間検索数の目安 |
|---|---|---|---|
| 立ち上げ期 | 記事数10本未満 / ドメイン取得6ヶ月未満 | スモールキーワード(ロングテール)のみ | 10〜100 |
| 成長期 | 記事数10〜30本 / 月間PV 500〜3,000程度 | スモール中心 + ミドルに一部挑戦 | 100〜500 |
| 安定期 | 記事数30本以上 / 月間PV 3,000以上 / スモールKWで複数上位表示中 | ミドルキーワード中心 + ビッグKWに挑戦可 | 500〜5,000 |
自分が「立ち上げ期」にいるにもかかわらずミドル・ビッグキーワードを狙っている場合は、今すぐキーワード戦略を見直してください。 上位表示されない記事を量産することは、作業時間の浪費だけでなく、サイトの評価にも悪影響を与えます。
キーワード選定の失敗パターン自己診断チェックリスト
以下の項目を確認し、自分の選定に問題がないかチェックしてください。
キーワード選定前のチェック
- ✓ ブログのメインテーマ(軸キーワード)が1つに絞られている
- ✓ ターゲット読者の「悩み」と「検索するタイミング」を言語化できている
キーワード選定中のチェック
- ✓ ラッコキーワードでサジェストキーワードを抽出した
- ✓ 検索ボリュームをGoogleキーワードプランナーまたはラッコ有料版で確認した
- ✓ 選定したキーワードでGoogleを実際に検索し、競合サイトを確認した
- ✓ 上位記事の運営者(企業か個人か)を確認した
- ✓ 上位記事より自分が提供できる価値(体験・具体性・独自情報)があると判断した
- ✗ 検索ボリュームの数値だけで選んだ(競合チェックをしていない)
- ✗ 1記事に複数のメインキーワードを設定した
- ✗ 同じキーワードを別の記事でも使い回した(カニバリゼーションの可能性)
キーワード選定後のチェック
- ✓ メインキーワードをタイトルの左側(文頭寄り)に配置した
- ✓ H2見出しにキーワードまたは関連語を自然に含めた
- ✓ 公開後3ヶ月以内にGoogleサーチコンソールで順位を確認する予定がある
✗が3つ以上ある場合は、キーワード選定の手順を最初からやり直してください。 ✗に該当する項目は、記事を量産してもアクセスが増えない直接的な原因になります。
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よくある質問
Q. キーワード選定は完全無料でできますか?
ラッコキーワードの無料版とGoogleキーワードプランナーの無料版を組み合わせれば、キーワード選定を無料で行えます。ただしキーワードプランナーの無料版では検索ボリュームが概算表示(例:100〜1,000)にとどまります。詳細な数値が必要なら、ラッコキーワードの有料プラン(月額990円〜)が最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。
Q. 検索ボリュームが「0」のキーワードは選ばない方がよいですか?
ツール上でボリュームが「0」や「−」と表示されるキーワードは、対策の優先度は低いです。ただし、今後需要が伸びる見込みのある新しいサービス名や概念を扱うキーワードであれば、先行して記事を作成する戦略も成立します。通常の記事作成では、月間検索数10以上のキーワードを基準に選んでください。
Q. 記事を公開してから順位が上がるまでどのくらいかかりますか?
新規ドメインの場合、記事を公開してから検索順位が安定するまでに3〜6ヶ月かかります。スモールキーワードであれば1〜2ヶ月で20位以内に入るケースもあります。公開後はGoogleサーチコンソールで定期的に順位をモニタリングし、3ヶ月経過後も20位以下の場合はリライトを検討してください。
Q. 1記事に入れるキーワードは何個が適切ですか?
メインキーワードは1記事につき1つに絞ります。メインキーワードと関連する「共起語」や「サジェストキーワード」は複数含めて問題ありません。メインキーワードが「SEO キーワード選定」であれば、「ツール」「やり方」「初心者」「検索ボリューム」などを本文中に自然に含めることで、関連する複数の検索クエリでも表示されやすくなります。
Q. Googleサーチコンソールはどのタイミングで活用すべきですか?
記事公開前はGoogleキーワードプランナーやラッコキーワードで需要を調査し、公開後のモニタリングにサーチコンソールを使います。「クエリ」レポートで表示されているが順位が11〜20位のキーワードは、リライトで上位を狙える有望候補です。記事を書いてから3ヶ月後を目安に、必ずサーチコンソールで順位を確認してください。
まとめ|今日と今週中にやること
キーワード選定は7ステップで完結します。
- 軸キーワード(ブログテーマ)を決める
- ラッコキーワードでサジェストを一括抽出する
- Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
- ビッグ・ミドル・スモールに分類する
- 実際に検索して競合サイトを確認する
- 検索意図のタイプ(Know/Do/Go/Buy)を確認する
- 優先順位を決定し記事リストを作成する
今日中にやること: 軸キーワードを1つ決め、ラッコキーワードで検索する。出てきたサジェストキーワードをすべてCSVにダウンロードする。これだけで十分です。
今週中にやること: ダウンロードしたキーワードをGoogleキーワードプランナーに貼り付け、月間検索数100以下のものに絞り込む。その中から競合が個人ブログ中心のキーワードを3〜5個選び、「最初に書く記事リスト」として確定させる。
リストが手元にあれば、「今日は何を書けばいいかわからない」という状態には二度と戻りません。